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これなら炎上しない?! 8秒後には跡形もなく消える新型コミュニケーションアプリがすごい理由- seesaw

これなら炎上しない?! 8秒後には跡形もなく消える新型コミュニケーションアプリがすごい理由

写真で絡む新しいコミュニケーションを演出するアプリ「SeeSaw」。
送った写真が最長8秒で消えてしまうという、ちょっと新しいカタチのコミュニケーションアプリです。

起動するとすぐカメラが立ち上がり、撮った写真に落書きもできます。
送った写真は相手が開いてから1〜8秒後に消えてしまいます。

 

では、この新しい概念であるすぐに画像が消えてしまうという必要がなぜあるのか?
それが何の意味があるのか?
恐らくそういう疑問を持つ人も多いと思います。
私も初めて見た時は意味が分からなかったですし、その面白さも全く理解できませんでした。

 

もう少し踏み込んだアプリの紹介などは既にいろいろあるようですのでそちらを以下にご紹介します。
雰囲気の理解はそちらにお任せして、私なりの視点ですごいなと思ったところを以降にまとめてみますね。
(LIGさんの記事は最高に笑いましたww   私にはそれができないのであえて視点を変えます)

以下は紹介記事
→「えっ…何に使うの…!? 最大8秒で写真が消えるアプリ「SeeSaw」を使ってみた。(LIG)」
→ 「見たら消える!? 炎上不可能な写真・動画共有アプリ『SeeSaw』(SPApp)

 

もっと具体的に何がすごいのかというのを私なりに分析した結果をまとめてみました。
実はこのアプリ、海外にほぼ同じコンセプトのSnapchatというアプリがあります。

ここではSnapchatを例に説明したいと思います。
まずはこの日経産業新聞の記事をご覧ください。

→「米高校生に爆発的人気 “自動消滅”付き写真共有アプリとは?(日経産業新聞)」

こちらに書かれている通り、1日に5,000万枚もの写真がやり取りされているという状態。
それがさらに今では2億枚とも言われております。→ CNET
一瞬桁数が間違っているんじゃないかと思いますよね?

少なくとも国内で普通に使っている人の声は聞いたこと無いですし身の回りにもいません。
だからこそ実感値が無いのが当然なのですが海外ではそれが違います。

エッチな画像のやりとりができちゃうから?
そんな風にもよくささやかれるこのアプリですが実際の用途の割合は不明です。
ただ、以下の記事にもある通り、アメリカの若い世代は確実にSNSから別のものへと移り変わっています。

→「15歳は言う:イケてるのは Snapchat と Instagramで、ダサい Facebook や Twitter はゴメンだわ!

つまり、自分の親がいるFacebookで友達とワイワイやるのはありえないという感覚ですよね。
またInstagramやSnapchatなどのようなビジュアルを重視したコミュニケーションにも変化してきています。
あえて日本のLINEでいえばスタンプのような。

米国などで確実に定着している証拠として以下のようなデータがあります。

こちらはアプリマーケットのランキングデータなどを収集し公開しているApp AnnieでのSnapchatのデータです。
2年前の7月リリースから半年以上はくすぶっていながらそれ以降は上位に張り付きっぱなしです。

写真/ビデオのカテゴリで1〜3位、無料アプリ全体では10位前後をキープし続けています。

上記はアメリカのマーケットのデータですが、他の英語圏でも同様の形のグラフとなっています。
最初にいきなり流行ったわけではなくじわじわ上がって最後に張り付く。
こうなる理由として、このアプリが何で面白いのか?という最初の疑問の通りわかりにくいことがあげられます。
それが段々と若い層で受け入れられてこのような状態になるのでしょう。

 

また別の視点として、CoCoPPaという着せ替え系アプリをご存知でしょうか?

→「【1200万ダウンロード】世界で大ヒット国産アプリ「CocoPPa」を開発したユナイテッドって??

日本よりも米国で爆発的にヒットしそれが世界に波及しています。
このアプリが日本で流行るまでは、人気アプリアイコンとしてSnapChatが常に上位にありました。
私がそれに気付いたのは2012年の後半でしたが、それ以降ずっとあったことは確実です。
これも米国での人気を裏付ける証拠だと思っています。

 

では、LINEがここまで普及している日本で、さらにこのアプリがどこまで食い込むかは不明です。
ただ、時代の流れとして、mixi疲れに始まって、facebook疲れ、LINE疲れという言葉が生まれていきます。

→ 「“LINE疲れ”に陥る学生たち 「返信は義務」80%…既読機能が苦痛
→ 「米国人に広がるフェイスブック疲れ 6割が数週間の「休暇」

こんなようなニュースは当たり前のようになってきましたね。
このSnapchatやSeeSawは写真だけだったりイタズラ書きだったりが中心のビジュアルコミュニケーション。
難しいコミュニケーションをしないからこその気楽さもあるのかもしれません。

 

ここで最初の疑問「なにが面白いの?」に戻って整理すると以下のような感じなのではないでしょうか。

・消えるから安心。いつもなら送れないかもしれない炎上レベル(若気の至り)まで踏み込んで楽しめる
・すぐに消えるから受け取る方も、開く前に一呼吸おいてちゃんと見る。だから面白いものが余計に面白い
・いわゆるSNS疲れから解放されたダル絡みが中心だから面白い

 

ガラケー時代によく、女子高生は「1日に100通はメールしてます」なんて言われていました。
中身は「おはよー」とか「なにしてんの?」とかどうでもいいダル絡みばかりだとか。(おじさんわかりません)
そういう若い人たちにとって、まさにこのアプリがうってつけなのかもしれませんね。
あとはLINEがこのまま突き進むのか、それともSeeSawのようなものに置き換わるのか。

こういうものって科学するものではなくて、直感的に面白いかどうかの方が大事だとは思うのですけどね。
ただ、こういう視点もあるのかなと。
珍しく語ってしまいました〜。

非常にわかりにくかったSnapchatより格段に良くなっているSeeSaw、気になる方は是非お試しあれ!
SeeSawの私のIDはsumitoです。

via: seesaw 最大8秒で消える写真コミュニケーションアプリ