とても身近な現実。想像以上に廃墟と化した福島の避難区域の今
とても身近な現実。想像以上に廃墟と化した福島の避難区域の今。
大量に敷き詰められ詰まれていく汚染土壌。
災害から4年経ち未だ近づけない避難区域の現実を収めたカメラマンArkadiusz Podniesinski氏による息を飲んでしまう写真の数々。
現実に起きたこと事象はちゃんと理解していますが、それでもまるで映画アイ・アム・レジェンドの世界のような、一体ここで何が起きたのかと疑いたくなってしまう光景です。
まるで何も無かったかのように、4年という歳月はあっという間に人工物を飲み込み緑に覆われていきます。
今すぐにでも遊びに来る子供たちを待ち受けているかのように並べられたままのゴーカート。
基準値を超えた線量計の計測数値。
地震の爪痕がしっかりと残った大地。
積み上げられた廃家電。
敷き詰められていく行き場のない汚染土壌。
散らかったままの本屋。
蜘蛛の巣がしっかりと張られている、荒れ果てたコンビニ。
案外綺麗なままの駐輪場。
卒業証書授与式の横断幕が残されたままの床が沈没した体育館。
地震の影響だけでなく荒らされたであろうスーパーマーケット。
宴会の準備が整ったまま放置された宴会場。
誰かが書いたであろうメッセージで埋め尽くされた教室の黒板。
「日本のメディアでは語られない真実」だとか、そういう正義感とかではなく、身近に起きた出来事を目の当たりにし理解している状態からこのような大規模な廃墟が発生してしまったことに、廃墟好きとしては困惑しつつ、過去に見てきた廃墟へのまた違った畏敬の念のようなものを抱きました。
いろいろ考えさせられますね。
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